公開日:2024年6月16日
動作確認:Raspberry Pi Imager 1.8.5
Raspberry Pi(以下ラズパイ)はmicroSDカードから起動します。起動用のmicroSDカードはRaspberry Pi Imagerで作成できます。ラズパイ標準のRaspberry Pi OSだけでなく、MPDベースのラズパイ用ミュージックストリーマーであるVolumioと moOde™ audio player(以下Moodeと略します)もRaspberry Pi Imagerを用いてmicroSDカードにインストールできます。このページは以下のOSについて、Raspberry Pi Imagerによるラズパイ起動用microSDの作成方法を説明します。
Raspberry Pi Imagerは Raspberry Pi OSのサイトよりダウンロードしてください。Windows用、Mac用、または、Ubuntu用を以下からダウンロードできます。
Raspberry Pi Imagerをダウンロードしてインストールしたら、PCまたはMacにmicroSDカードを挿入し、Raspberry Pi Imagerを起動してください。PC/MacにSDカードの差し込み口がない場合は、カードリーダを用意してください。
Raspberry Pi Imagerが起動すると左の画面(このページをスマートフォンからご覧の方は上の画面。以下も同様)が表示されますから「デバイスを選択」をクリックしてください。
「Raspberry Piデバイス」のダイヤログが表示されますので、使用するラズパイのタイプを指定します。
次に「OSを選択」をクリックします。
Raspberry Pi OS Liteをインストールする場合は、
Raspberry Pi OS (other)
を選択します。
VolumioまたはMoodeをインストールする場合は、
Media player OS
を選択します。
「Raspberry Pi OS (other)」を選択すると左のメニューが表示されます。「Raspberry Piデバイス」で Raspberry Pi 5, 4, 3, Pi Zero 2 Wを選択した場合は64bit版と32bit版の両方が表示されます。通常は64bit版を選択すれば問題はありません。Pi 5, Pi 4は64bit版をお勧めします。
Raspberry Pi OS Lite (64-bit)
Pi 3で搭載メモリが少ないなどの理由で32bit版を希望する場合は32bit版を選択してください。
Raspberry Pi OS Lite (32-bit)
Pi Zero, Pi 2 など32bit CPUの機種は32bit版しか表示されません。
「Media player OS」を選択すると、左のメニューが表示されます。Volumio または moOde audio player を選択すると現在配布されているバージョンの一覧が表示されますから、特に理由がなければ最新版を選択してください。
Volumio、moOde audio player、Raspberry Pi OS Liteいずれか目的のOSの選択が終わったら、「ストレージを選択」をクリックし、挿入したmicroSDカードを選択します。
Raspberry Piデバイス、OS、ストレージを選択したら「次へ」をクリックします。
すると
Use OS customization?
というダイアログボックスが表示されますので、
「設定を編集する」
をクリックしてください。
【注意】Volumioは以下の設定が無効なようですから、
「いいえ」
をクリックして「5. microSDカードに書き込む」に進んでください。
「設定を編集する」をクリックすると、「OS Customization」の「一般」タブが表示されます。
「ユーザー名とパスワードを設定する」をチェックし、ユーザー名とパスワードを入力してください。
WiFiを使う場合は「WiFiを設定する」をチェックし、SSIDとパスワードを入力してください。有線LANしか使わない場合は「WiFiを設定する」はチェックする必要はありません。
Raspberry Pi OS Liteの場合はPCやMacからログインできるよう「サービス」タブで「SSHを有効化する」をチュックしてください。MPDなどのインストールのために必要です。VolumioとMoodeの場合は必須ではありませんが、SSHでログインするとトラブルシューティングに便利ですからお勧めします。
「パスワード認証を使う」にチェックしておけば、上記の「ユーザー名とパスワードを設定する」で設定したユーザー名とパスワードでログインできます。
ssh -l <ユーザー名> <ホスト名>.local
例:
Mac:~$ ssh -l yasuyukisuzuki raspberrypi.local
「オプション」タブは、デフォルト設定のままで結構です。
「テレメトリーを有効化」により選択したOSの名称やバージョンなどの情報が raspberrypi.com に送られます。気になる方はチェックを外してください。
参照:
https://github.com/raspberrypi/rpi-imager?tab=readme-ov-file#telemetry
最後に「保存」をクリックし、
Use OS customization?
のダイヤログで「はい」をクリックしてください。
「Use OS customization?」ダイアログで「はい」または「いいえ」をクリックすると、「警告」ダイヤログが表示されますので、
「はい」をクリックすると書き込みが開始されます。
Macの場合はmicroSDへの書き込み許可のパスワードを求められます。
「書き込みが正常に終了しました」というダイアログが表示されればmicroSDカードへのインストールは完了です。
microSDカードを取り出して、Raspberry Pi Imagerを終了してください。
以上でラズパイ起動用microSDが作成できました。次に使用するミュージックプレイヤーに応じて設定を行ってください。