公開日:2023年8月13日

動作確認:Raspberry Pi Imager 1.7.4

Raspberry Pi Imagerによるラズパイ起動用microSDの作成

Raspberry Pi(以下ラズパイ)はmicroSDカードから起動します。起動用のmicroSDカードはRaspberry Pi Imagerで作成できます。ラズパイ標準のRaspberry Pi OSだけでなく、MPDベースのラズパイ用ミュージックストリーマーであるVolumioと moOde™ audio player(以下Moodeと略します)もRaspberry Pi Imagerを用いてmicroSDカードにインストールできます。このページは以下のOSについて、Raspberry Pi Imagerによるラズパイ起動用microSDの作成方法を説明します。

  • Raspberry Pi OS Lite
  • moOde™ audio player(Moode)
  • Volumio

1. Raspberry Pi Imagerをダウンロード

Raspberry Pi Imagerは Raspberry Pi OSのサイトよりダウンロードしてください。Windows用、Mac用、または、Ubuntu用を以下からダウンロードできます。

 https://www.raspberrypi.com/software/

2. OSを選ぶ

Raspberry Pi Imagerをダウンロードしてインストールしたら、PCまたはMacにmicroSDカードを挿入し、Raspberry Pi Imagerを起動してください。PC/MacにSDカードの差し込み口がない場合は、カードリーダを用意してください。

 

 Raspberry Pi Imagerが起動すると左の画面(このページをスマートフォンからご覧の方は上の画面。以下も同様)が表示されますから「OSを選ぶ」をクリックしてください。

 


VolumioまたはMoodeをインストールする場合は、表示されたメニューから「Media player OS」を選択します。

 

Raspberry Pi OS Liteをインストールする場合は「Raspberry Pi OS (other)」を選択します。


「Media player OS」を選択すると左のメニューが表示されますから、Volumio または moOde audio player を選択します。

 

Moodeには64bit版とlegacy 32-bit版があります。いずれかを選択してください。

 

64bit版は、Raspbery Pi 3B, 3B+, 4B, Zero 2Wなどラズパイの新しい機種に対応してしています。

 

Legacy 32-bit版は、Raspberry Pi 2B, Zero Wなどを含むすべてのラズパイに対応しています。どちらかわからない場合はlegacy 32-bit版を選択してください。


「Raspberry Pi OS (other)」を選択すると左のメニューが表示されます。Raspberry Pi OS Liteにも32bit版と64bit版があります。ラズパイの機種により、いずれかを選択してください。

 

どちらかわからない場合はRaspberry Pi OS Lite (32-bit)を選択してください。


3. ストレージを選ぶ

Volumio、moOde audio player、Raspberry Pi OS Liteいずれか目的のOSの選択が終わったら、「ストレージを選ぶ」をクリックし、挿入したmicroSDカードを選択します。


4. 詳細な設定

注記:Volumioを選択した場合は歯車ボタンは表示されません。「5. microSDカードに書き込む」にスキップしてください。

 

次にRaspberry Pi Imager画面 右下の歯車ボタン(詳細な設定)をクリックします。

 

その際にMacの場合は「WiFiのパスワードをシステムのキーチェーンから読み取って設定しますか?」と聞かれますから、WiFiを使う場合は「Yes」をクリックすると、キーチェーンにアクセスするために管理者のユーザー名とパスワードを確認されます。

 

有線LANしか使わない場合は「No」で結構です。

 

Windowsの場合は無条件にWiFiのSSIDとパスワードが読み込まれます。


歯車ボタンをクリックすると「詳細な設定」ダイアログが表示されます。

  1. 「ホスト名」をチェックしてホスト名を入力してください。デフォルトのホスト名はraspberrypiですが、左の例ではmoode8に変更しました。volumio3、moode8、raspi-liteなどOSの種類、rpi3b、rpi4などラズパイの機種、living、desktopなど設置場所、などご自身でラズパイの区別がつけやすい名前を付けてください。
  2. 「SSHを有効化する」「パスワード認証を使う」をチェックしてください。
  3. 「ユーザー名とパスワードを設定する」をチェックし、ユーザー名とパスワードを入力してください。左の例ではユーザー名をpiに変更しました。

  4. WiFiを使う場合は「WiFiを設定する」をチェックし、正しいSSIDとパスワードが設定されているか確認してください。パスワードは「パスワードを見る」をチェックすると表示されます。有線LANしか使わない場合は「WiFiを設定する」はチェックする必要はありません。

  5. 「ロケール設定をする」をチェックし、タイムゾーンとキーボードレイアウト(jp, usなど)を設定してください。

「保存」をクリックして詳細な設定を終了してくだい。


5. microSDカードに書き込む

最後に「書き込む」ボタンをクリックし、「書き込みが正常に終了しました」というダイアログが表示されればmicroSDカードへのインストールは完了です。

 

microSDカードを取り出して、Raspberry Pi Imagerを終了してください。


6. ミュージックプレイヤーの設定

以上でラズパイ起動用microSDが作成できました。次に使用するミュージックプレイヤーに応じて設定を行ってください。