Volumioのインストール

ここではMPDベースのディストリビューションなかで最も人気のある Volumioのインストール方法を紹介します。

Volumioのインストール・セットアップ方法は、こちら←に英語のドキュメントがありますが、以下に簡単に日本語で解説します。

Volumioをダウンロード

まずVolumioをダウンロードします。PCかMacのブラウザで

 

 https://volumio.org/

 

にアクセスし、GET STARTED ボタンをクリックします。

 

GET STARTED画面(左)で、DOWNLOADボタンをクリックするとダウンロードが開始されます。


microSDカードにVolumioを書き込む

次にbalenaEtcherというソフトを下記から入手し、PCまたはMacにインストールします。

 

 https://www.balena.io/etcher/

 

balenaEtcherを起動したら、左側の Select image というボタンをクリックし、先ほどダウンロードした VolumioのZIPファイルを指定します。解凍しなくてもZIPのまま指定すれば良いです。

 

中央の Select target というボタンが青色にハイライトされますので、PCまたはMacのカードリーダーにmicroSDカードを入れてください。すると自動的に認識されます。

 

最後に右側の Flash! ボタンをリクックすると書き込みが開始されます。


USBメモリへ音楽ファイルをコピー

次にUSBメモリに音楽ファイルをコピーします。MPDは FLAC、AAC(m4a)、MP3などの音楽ファイルフォーマットをサポートしています。iTunesで管理されている音楽ファイルは m4a 拡張子のものならMPDでも再生できます。しかし m4p拡張子の保護された音楽ファイルはMPDでは再生できません。

 

USBメモリの中にアルバム毎にフォルダを作り、そのフォルダの下にアルバムに含まれる曲の音楽ファイルを入れます。アルバムのカバーアート画像も、Folder.jpgという名前で同じフォルダに入れます。(左図)

 

USBメモリへの書き込みは、できればMacよりWindows PCをお勧めします。macOSはUSBメモリに、.DS_Store ファイルや "._" で始まるファイルを作ります。MPDはこのうち、"._" で始まるファイルを音楽ファイルと誤認する場合があります。Macをお使いの場合は、後程Linuxで "._"で始まるファイルを消しておいてください。

 

$ sudo find . -name "._*" -exec rm -r {} \;


Volumioを起動する

Volumioを書き込んだmicroSDカードと、音楽ファイルを書き込んだUSBメモリができたら、それをラズパイに挿してVolumioを起動します。

 

このとき有線LAN環境があれば、LANケーブルも挿してください。DACのRCAジャックからアンプにも接続してください。

 

その後、ラズパイにmicroUSBケーブルで給電してください。


Volumioに接続

 

有線LAN環境が無い場合は、Volumioが起動してから、VolumioのアクセスポイントにWiFiで接続します。

 

 ネットワーク名: Volumio

 パスワード: volumio2

 

ブラウザからVolumioに接続します。macOS、iOS、iPadOS、または Windows 10 1803以降でしたら、ブラウザで

 

 http://volumio.local

 

と打つことで、Volumioに繋がります。

1709以前のWindowsではIPアドレスを指定する必要があります。WiFiでVolumioのアクセスポイントに接続した場合は、

 

 http://192.168.211.1

 

です。

最初に左の画面が出ますので、使用する言語を指定します。


ホスト名の指定

Nextボタンをクリックして、このラズパイのホスト名(hostname)の指定します。デフォルトでは volumio になっています。例えばこれを volumio2 に変更すると、以降接続するには、ブラウザに

 http://volumio2.local

と打つことになります。


DACの設定

Nextボタンをクリックして使用するDACを指定します。

 

HiFiBerryなどのI2S DACを使う場合は、' I have an I2S DAC ' を YES にします。次いで使用するI2S DACを選択します。

 

左の例では、HiFiBerry DAC+ Pro を選択しています。


USB DACを使う場合は、' I have an I2S ' DAC は NO にして、
Select your audio output で USB DAC を選択してください。


オプションの設定

Nextボタンをクリックして、オプション設定を簡易版とするか、詳細設定が可能なフルセット版にするかを指定します。

 

ここでは、

 I want the full set of options

を選んでフルセット版を指定しました。

 

Volumioのアクセスポイント以外のWiFiアクセスポイントに繋ぐ場合は、Nextボタンを押してNetwork画面でWiFiの接続設定をしてください。有線LANでネットワークに接続する場合、または、Volumioのアクセスポイントを使い続ける場合はNetwork画面はスキップして Music画面に進んでください。


Music画面ではNASの接続設定をしますが、USBメモリに音楽ファイルを入れた場合はスキップします。

 

Music画面で Nextボタンを押すと初期設定完了です。

 

左の画面が表示され、Volumioプロジェクトへの寄付を依頼されます。しかし残念ながら日本からPayPalを使っての寄付はできないようです。


上の画面で Account ボタンをクリックすると、MyVolumioというサービスへの登録画面が出ます。

 

登録しない場合は、ここでは入力不要です。


アルバム一覧

左のメニューから アルバム をクリックすると、アルバム一覧が表示されます。

 

アルバムのカバーアートにマウスオーバーすると再生ボタンが表示されるので、クリックするとアルバムの再生が始まります。アンプに繋いだスピーカーから音が出るか確認して下さい。


Volumioで音楽再生ができるようになったら、次は yaMPCで再生コントロールしてみましょう。

yaMPCチュートリアルに進んでください。