yaMPCでアルバムのカバーアートを表示するためには:
カバーアートを取得するには、インターネット(例えばMusicBrainz.orgやcoverartarchive.orgなど)でCDを検索し、その画像をダウンロードする方法があります。またリッピングソフトやカバーアートで音楽ファイルに埋め込むこともできます。(このページの最後「音楽ファイル(FLAC/ALAC)へのカバーアートの埋め込み」を参照)
音楽ファイルにカバーアートが埋め込まれている場合、そこからカバーアートを抽出し、各アルバムのフォルダにFolder.jpgファイルを作成するために、getcoverという小さなプログラムを作りました。
詳細は getcover のページを参照下さい。
https://www.openaudiolab.com/yampc/getcover/jp/
getcoverは [mute] MPDダッシュボード にも組み込まれており、手軽に音楽ファイルからカバーアートを抽出できます。
https://kitamura-design.format.com/mute-jp
MPD 0.21以降、Volumio 2.x および MoOde audio player 上の音楽フォルダを共有するには、
カバーアートを表示する必要がなければ、このステップは不要です。この画面が表示されてしまったら Cancel (no covar-art) をタップしてください。
Server欄を記入後、MPD/URL欄が空の状態でタップすると、左記のメニューが表示されます。MPD 0.21以降、Volumio 2.xまたはMoOde audio playerをお使いの場合は、いずれかをタップするとMPD/URL欄は自動的に埋まります。またMPD 0.21 or laterをタップした場合は File Name欄も cover.jpg が自動的に入力されます。
それ以外のディストリビューションをお使いの場合は、"Other (manual setting)" をタップしてください。
注記:Volumio 2のキューは独自でMPDと互換性がありません。そのためVolumio 2のWeb UIとyaMPCを同時には使用できません。
yaMPCを操作する前に、Volumio 2のキューをクリア(キュー画面の右上のゴミ箱アイコンをクリック)して下さい。
また、yaMPCからボリュームコントロールされる場合は、Volumioの「音量オプション」で "MPD Client Volume Control"をONにしてください。
Volumio 2.x 上の音楽フォルダを共有するには(方法2)
上記の方法はVolumio 2のスクリプトを利用してカバーアートを取得しますが、下記の方法でも音楽フォルダを共有できます。
RuneAudio+R 上の音楽フォルダを共有するには(RuneAudio+R e3で動作確認)
Raspberry Pi OS または Ubuntu上の音楽フォルダを共有するには(MPD 0.20以前の場合)
前提:$ sudo apt-get install mpd でMPDをインストール済で、音楽ファイルは /var/lib/mpd/music にある。
Z-MPD上の音楽フォルダを共有するには(2018-04-30-zmpd_LL.imgで確認)
たかじんさん作の軽量ディストリビューション Z-MPDは、無駄なサービスを停めたためRasp-pi Zeroでも高速起動し、 Low Latency Kernel を採用したため高音質が期待できます。しかしMPD再生に特化したympdという特殊なHTTPサーバーを用いるため、ympd経由でカバーアートを取得できません。カバーアートを取得するためには、別途、汎用HTTPサーバーをインストールする必要があります。以下の例ではHTTPサーバーの中でも特に軽量なNginxを用いてカバーアート取得の設定をします。
yaMPCは複数のMPDサーバーを登録し、切り替えてコントロールできます。その際、必須ではありませんが、ラズパイ経由ではなく、直接NASからカバーアートをダウンロードすると、いくつかのメリットがあります。
ただし、設定はかなり複雑でトリッキーになります。NASによって設定が異なるため、以下の手順は、あくまで参考としてください。NASはSynologyを例にとって説明します。まずはVolumio、MoOdeのカバーアート取得を共通化し、次いでZ-MPDとについて説明します。
前提:
手順:
解説:
例えば、Synology上に、 "/volume1/music/FLAC/ALBUM/Folder.jpg" といカバーアートがあったとします。
それはVolumio/MoOde上では "/var/lib/mpd/music/NAS/Synology/FLAC/ALBUM/Folder.jpg" にあるように見えます。
(Synology上の/volume1/music/ が、Volumio/MoOde上の/mnt/NAS/Synologyにマウントされ、/mnt/NASが/var/lib/mpd/musicにシンボリックリンク貼られているためです)
MPDは、ALBUMというアルバムへのパスを、yaMPCに "/NAS/Synology/FLAC/ALBUM" として渡します。
yaMPCは、そのパスと、URL欄(http://Synology.local/music)と、File Name欄(Folder.jpg)から、
"http://Synology.local/music" + "/NAS/Synology/FLAC/ALBUM" + "/" + "Folder.jpg" で、
"http://Synology.local/music/NAS/Synology/FLAC/ALBUM/Folder.jpg" というURLを作ります。
そのURLに対してSynologyは、http://Synology.localでアクセスできるNginxのドキュメントルート配下に、music/NAS/Synologyフォルダがあり、さらにその下にFLACフォルダがシンボリックされているので、FLAC/ALBUM/Folder.jpg というカバーアートをyaMPCに渡します。
けっこうトリッキーでしたね。うまく解説できたか自信がありません。
Z-MPD:
Z-MPDは "/mnt/music/nas" にNASをマウントする作法になっているので、お作法通りにそこにSynologyをマウントした場合、Synology上では /var/services/web/music/nasに/volume1/music/配下をシンボリック貼れば良いです。
yaMPCのConnection SettingsのURL欄には、 http://Synology.local/music と入力します。
あるいは、MoOdeやVolumioに合わせて、URLを統一したい場合は、Z-MPD上のマウントポイントを/mnt/music/NAS/Synologyにしても良いです。
この場合も、yaMPCのConnection SettingsのURL欄には、 http://Synology.local/music と入力します。
Synology上の設定も、MoOde/Volumioと共通で良いです。
e-onkyoやmoraなどの音楽配信サイトで購入したものでしたら、音楽ファイル内にカバーアートが最初から入っています。
自分でCDをリッピングする場合は、必ず音楽ファイル(通常はFLACかALAC)にカバーアートも入れるようにしましょう。VolumioやMoOdeのWeb UIや、KazooやLUMINなどのOpenHomeのアプリも音楽ファイルに埋め込まれたカバーアートで表示しますし、getcoverがあればyaMPCのためにカバーアートを抽出できます。
できればリッピングソフトでリッピングの時に入れてしまうのが良いのですが、タグエディターで後からでも入れられます。
タグエディターはWindowsではフリーソフトのMp3tagがメジャーと思いますが、DescogsやMusicBrainzでカバーアートを検索して埋め込む機能があります。注意点は日本語UIではこの機能に対応してない点です。ツール→オプション→言語→English で英語UIにすると使えます。
Macのタグエディターは、有償になりますが Tag Editor と Yate があります。Yateにはカバーアートの検索機能があります。Artwork → Search for Artwork → Auto Searchで複数のサイトから自動検索して、見つかったカバーアートを埋め込めます。